実話から誕生。ターシャの絵本から学ぶ、おすすめのクリスマスの過ごし方をご紹介

アメリカの人気絵本作家、「ターシャ・テューダー」は子供から大人まで誰からも愛される作品を生み出してきた女性です。ささやかだけれど素敵な彼女の暮らしぶりにもスポットが当てられ、世界中で高く評価されています。

今回は、ターシャが生前87歳の時に自身の体験をもとに執筆した「コーギビルのいちばん楽しい日」という絵本の内容&そこから学ぶクリスマスの過ごし方をご紹介します。

目次

ターシャ・テューダー(Tasha Tudor)ってどんな人?

ターシャは、1915年にアメリカのボストンで生まれた絵本作家。園芸家や挿絵画家、また人形作家としても活躍し、「アメリカ人の心を表す」と言われる数々の作品を生みました。

また、彼女が50代半ば頃からバーモント州で始めた「自給自足型」のライフスタイルは 18世紀の農村にならったもので、必要なものを自分で作り出す素晴らしさを世界に広めるきっかけになったとして有名です。

2008年6月に亡くなってからも、現在に至るまで彼女が生涯をかけて遺してきたものは大切に受け継がれています。これから先もきっと大勢の人の記憶の中で生き続けることでしょう。

絵本「コーギビルのいちばん楽しい日」について

基本情報

絵・文:ターシャ・テューダー / 訳:倉野 雅子 / 発行:清水 能子

出版社:メディアファクトリー

発売日:2002年11月

内容紹介

・冬の到来

ガンたちが南の国へ旅立つ頃、「コーギビル」の住人は誰もがウキウキし始めます。それは、一年で最も楽しいクリスマスがやってくるから。

この時期は暖炉のそばでお茶を飲む習慣があるんです。コーギ犬のケイレブ・ブラウン家でも夫婦そろって午前10時のお茶を楽しんでいます。

子供たちは、三角帽子型のツリー飾りを作り始めます。中にキャンデーを入れるみたいですよ。12月6日からクリスマス当日まで毎日めくっていく「アドベントカレンダー」も作ります。

リース作りは家族みんなで協力。猫はネズミの好物をつけたハッカの葉、うさぎは好物のケールを使って作ります。

・12月6日「聖ニコラウスの誕生日」

サンタクロースの祖先、聖ニコラウスが生まれたと伝わる12月6日。この日からアドベントカレンダーが壁にかけられ、天井にはろうそくを灯したリースがつるされます。

お茶の時間になると、ブラウン家では「ダンディー・ケーキ」を食べるのが伝統です。このケーキにはバターとたっぷりのフルーツが練り込まれています。10月頃に作っておいて低温環境で保存して熟成させるのが、味わいに深みを出すコツなんですよ。

・3軒の新しい家族

郵便局がクリスマス・カードとプレゼントの配達に追われ始める頃、コーギビルに3軒の新しい家族が引っ越してきます。

初めにやってきたのは、にわとりのチカホミニーさん一家。ブラウンさんを含め、近所の皆で引っ越し作業を手伝います。

チカホミニーさんは帽子、手袋、針、糸など生活に必須となる多くのものを取り扱う用品雑貨屋さんを開店。クリスマスまでの12日間は全品1割引きのセールを行います。村の住人は、雪が降ると遠くまで買い物に行くのが難しくなるので大喜びです。

次にやってきたのは、ドイツ系移民の子孫であるコーギ犬のストーファー兄弟。彼らは5人兄弟で、長女のハティと四女、五女のペニーとメリラは「ハーブ療法」を得意としています。次男のエイブラハムと三男のアイザックは、「薬剤師」です。

左から順に、ハティ、エイブラハム、アイザック、ペニー、メリラ。

兄弟は、チカホミニーさんのお店の隣に薬局とアイスクリームや飲み物を販売するお店を開店しました。

アイザックの作る「ハッカのミルクセーキ」とアイスクリームは絶品!村の子供たちそれぞれの好みを覚えていて、どんな味でも作ってくれます。

最後にやってきたのはイギリス、ウェールズ州生まれのコーギ犬夫婦。コーギビルでは珍しい、尻尾の長い「カーディガン」という由緒ある種類の2匹で、お客様のもてなし方が上手です。

夫婦の開くパーティは、村でたちまち評判になりました。旅行が趣味の2匹が集めた食器や陶器を見せてもらうのも、楽しみの一つと言われています。

・毎晩続くイベントやパーティー

バザーやスケート大会、たき火パーティに大鍋パーティなどの楽しいイベントがクリスマスまで毎晩続きます。

・12月23日「クリスマスツリーの準備」

12月23日の朝、クリスマスツリー用の木を用意するために一同は森へ出発。毎年、誰が一番に到着するかを競います。

ちょうど良い木を見つけられました。

皆で楽しく過ごした一日。帰り道はもう真っ暗です。

・12月25日「クリスマス」

ついにクリスマスがやってきました。ブラウン家には大勢の親戚や友人が招かれ、ツリーの飾り付けが終わるのを待っています。

大広間のドアが開くと目の前には美しいクリスマスツリーが!ツリーの下にはお待ちかねのプレゼントも沢山あります。

最終ページには、こんなに可愛い挿絵が描かれています。絵本のラストまでお見逃しなく!

ターシャ流「クリスマスの過ごし方」のココが大切

筆者はこの絵本を通して改めて手作りの良さを学びました。「作る」という行為自体も重要ですが、それを誰か大切な人たちと行うことが最も大切な要素だと思います。

特に、子供の頃に絵本の中の一場面のような体験をすることは、かけがえのない思い出として生涯その人の記憶に残るでしょう。絵本に習って、次のクリスマスは家族でちょっとした手作り体験をしてみませんか。

ターシャの世界観に包まれよう

今回は絵本「コーギビルのいちばん楽しい日」の簡単なあらすじと、筆者がこの絵本を通して学んだ「クリスマスの過ごし方」についてご紹介しました。

皆さんも、コーギビルのクリスマス期間の生活に学ぶことがあったのではないでしょうか。お伝えしきれなかった素敵な挿絵やイラストもまだまだ豊富に含まれているので、ターシャの世界観に浸りたい方は実際にお手に取って読んでみてくださいね。

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