犬は一緒に寝る人を選ぶ?選び方の基準や一緒に寝るメリット・デメリットを解説

毎日愛犬と一緒に寝ている、という飼い主さんはかなり多いのではないでしょうか。

同じ布団で安心して眠る姿は、なんとも可愛らしいものですよね…。ただ、犬にとって一緒に眠る相手は誰でも良いわけではありません

今回は、犬が一緒に寝る人を選ぶ際の基準について解説。あわせて、人と犬が一緒に寝るメリット・デメリットなどもお伝えします。

目次

犬は一緒に寝る人を選ぶ動物

犬というのは、かつて野生だった時に群れで生活していた動物。単独行動はほとんどなく、夜も仲間と一緒に身を寄せ合って寝ていました。

現代を生きる犬の中にも当時の習慣が受け継がれ、そばにいて安心できる相手を選んで寝る子が無数に存在します。

犬が一緒に寝る人を選ぶ基準

犬が一緒に寝る人を選ぶ基準は、主に4つあります。

  • 信頼のおける家族
  • 快適な場所で寝ている人
  • 寝相がいい人
  • いびきや寝言がうるさくない人

以下では、それぞれの特徴を解説。愛犬の行動に当てはまるケースがないか、チェックしてみてください。

最も信頼のおける家族

愛犬にとって、日常生活を共にする時間が長いのは家族。家族全員と寝るワンちゃんもいますが、多くの犬は中でも圧倒的な信頼を寄せる、飼い主と一緒に寝ることが多いです。

犬には無防備になる就寝中こそ、安心して眠れる相手のそばに行く傾向があります。愛犬と一緒に寝ている飼い主は、双方の間に強い信頼関係が築けていると考えて良さそうです。

快適な場所で寝ている人

「誰」と寝るかということより、「どこ」で寝るかを重視する犬も沢山います。

いくら大好きな飼い主のそばとはいえ、暑苦しさや寒さを感じる場所では快適に寝られません。また、十分なスペースが確保されていなかったり、不安定な場所だったりしても落ち着いて眠れないようです。

愛犬の心地よさに共感できる飼い主は、一緒に寝る相手として選ばれやすいと考えられます。

寝相がいい人

寝相が悪い人よりも、寝相がいい人のそばの方がよく眠れるのは当たり前。

寝相が悪い人のそばでは夜中に何度も起こされてしまい、心地よく眠ることができません。一緒に寝ていたはずの愛犬がいつの間にか別の場所に移動していた場合は、人の寝相が悪い可能性を疑いましょう。

いびきや寝言がうるさくない人

聴覚に優れる犬たちは、いびきや寝言にも敏感に反応します。一緒に寝ていて不快に感じた場合、学習してその位置で寝なくなるケースが多いです。

逆に、寝息が静かな人のそばを好む傾向があります。

犬にとっての一緒に寝る人に選ばれる方法

いくら愛犬と一緒に寝たいからといって、無理に布団に引きずり込もうとするのは良くありません。犬側の意思もきちんと伴ってこそ、双方とも快適な睡眠を得られるので、無理強いは絶対にやめましょう。

本項では、犬にとって「一緒に寝たい人」になる方法をお伝えします。

日頃のコミュニケーションを大切にする

まずは、日頃のコミュニケーションを積極的にとるようにし、確かな信頼関係を築き上げる必要があります。夜眠る前に布団の上で優しく撫でる時間をつくるなど、実際の寝場所でのスキンシップは特に効果的です。

布団の上で嫌がる素振りをされた場合、しつこく触り続けるのは控えてください。

寝る環境を見直す

「誰」と寝るより「どこ」で寝るかを重視する犬も多いので、普段人が寝る環境を見直してみるのも一つの手です。愛犬が心地いいと感じる気温や位置を考慮し、熟睡できそうな寝場所を整えてあげましょう。

睡眠の質を向上する

寝相の悪さやいびき、寝言といった症状は、ストレスの蓄積によって生じている恐れがあります。原因となり得るものを突き止め、毎日質の高い睡眠をとるようにしましょう。

犬と一緒に寝るメリット・デメリット

犬と一緒に寝ることには、複数のメリットがある一方でデメリットも存在。メリット・デメリットについて、しっかりと熟考したうえで、一緒に寝るかどうかを検討するようにしてください。

犬と一緒に寝るメリット

まずは、犬と人が一緒に寝るメリットをご紹介します。

主なメリットは、以下の5つ。

  • 犬を安心させられる
  • 犬の体調の変化にすぐ気付ける
  • 人も犬も暖かい
  • 幸せな気持ちになる

愛犬と飼い主の双方が、何らかのいい効果を得られる可能性が高いです。

犬を安心させられる

信頼のおける人と同じ布団に入ることで、安心できる犬は多いです。大好きな飼い主のそばならば、愛犬も警戒心を解いてぐっすり眠れることでしょう。

我が家の愛犬も臆病な子で、屋外の物音にすら飛び起きがち。しかし、私と一緒に寝ている時はいびきをかくほど安心してくれています。

犬の体調の変化にすぐ気付ける

一緒の布団で寝れば、犬の体調の変化にすぐ気付けるというメリットもあります。

横になった愛犬の全身をマッサージしてあげるなど、スキンシップを通して小さな怪我を見つけることも可能。特に、生まれつき体が弱い子は急な体調の変化にも早急に対処できるよう、家族の近くで寝かせるのがおすすめです。

飼い主も犬も暖かい

寒い時期は、暖かい場所が恋しくなりますね。その感覚は犬にも共通しており、自ら布団に入ってくる子も多いです。

被毛で覆われた愛犬がそばにいれば、飼い主も暖かくなってぐっすり快眠できるでしょう。

幸せな気持ちになる

寝る前のスキンシップや愛犬が安心して眠る表情に癒され、幸せを感じる飼い主は多いのではないでしょうか。

生き物の体温に触れることで安心感が得られ、質の良い睡眠にも期待できます

犬と一緒に寝るデメリット

続いて、犬と人が一緒に寝るデメリットをご紹介します。

デメリットの代表例は、以下の4つです。

  • 信頼関係が崩れる
  • 人の健康を害する
  • 犬が怪我する恐れがある
  • 分離不安になる恐れがある

各項目の詳細を解説します。

信頼関係が崩れる

犬の祖先には、一目置く群れのリーダーと距離をとって寝る習慣がありました。つまり、一緒に寝ることで飼い主と立場が同等だとに考えるようになり、信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。

万が一、上下関係が逆転した場合には日常生活で問題行動を頻発しかねません。しつけし直さなければならなくなる可能性もあるので、気を付けましょう。

人の健康を害する

被毛で覆われた犬と一緒に寝るにあたって、以下の問題とは常に隣り合わせになります。

  • 寝具に抜け毛が付着する
  • 飼い主にノミ・ダニが移る

抜け毛やよだれで布団が汚れたり、人にも悪影響な害虫が移ったりする危険もあるので、元々アレルギーやアトピーを持っている方は特に注意してください。

これらを踏まえても愛犬と一緒に寝たい場合は、寝具の洗濯頻度を上げるなどの工夫が必要です。

犬が怪我する恐れがある

就寝中、以下の理由で愛犬をケガさせてしまうリスクも伴います。

  • 寝返りを打って犬を下敷きにしてしまう
  • ベッドから愛犬を落としてしまう

筆者が飼育するポメラニアンをはじめ、身体の小さな小型犬を飼育する場合は要注意。多少の段差を上り下りするだけでも、脱臼や骨折に繋がりかねません

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分離不安になる恐れがある

飼い主と一緒に寝ることが習慣化した犬の中には、分離不安症を発症する子もいます。常に飼い主の後をついて歩くようになり、少し離れただけでも大きな不安を感じて破壊や自虐に走るケースは少なくありません。

留守番させることすらままならなくなってしまうと、家族の生活に支障がきたされる恐れもあります。

飼い主も愛犬も幸せになる選択が大切

先祖の習慣を受け継ぎ、誰かと一緒に寝ることに安心感を覚える犬たち。しかし、飼い主と愛犬が一緒に寝る際にはメリットだけでなく、いくつものデメリットとも向き合う必要があります。

人と犬、双方の幸せに繋がる選択によって、毎日快適な眠りを手に入れましょう。

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