イエロードッグプロジェクトとは?活動の歴史やイエローリボンの購入場所もご紹介

普段街中を歩いていて、リードに黄色いリボンをつけたワンちゃんに会ったことはありませんか。

愛犬に黄色いリボンをつける理由は、「イエロードッグプロジェクト」という活動に由来。日本ではあまり認知されていませんが、何らかの事情があって「他の人や犬に近づいてほしくない」という意思表示を目的につけていることが多いのです。

今回は、イエロードッグプロジェクトの目的や歴史について解説。イエローリボンをつけたワンちゃんに遭遇した際、具体的にどう接したらいいのかなどもお伝えします。

目次

イエロードッグプロジェクトとは

はじめに、イエロードッグプロジェクトの目的や歴史をご紹介します。

イエロードッグプロジェクトの目的

イエロードッグプロジェクトとは、何らかの事情を抱えるワンちゃんが「他の人や犬に近づいてほしくない」という意思表示を目的として、黄色いグッズをつける啓蒙活動のことです。

黄色いグッズの代表例は、リボン(イエローリボン)。最近は散歩中の装着のしやすさを考え、バッジやシールを活用している飼い主さんも大勢いらっしゃいます。

イエロードッグプロジェクトはいつから始まったのか

イエロードッグプロジェクトは、元々2012年6月に北欧スウェーデンで発足。今ではアメリカやカナダ、オーストラリアをはじめ、世界各国の愛犬家たちに浸透する活動となっています。

ただ、日本国内ではなかなか普及が進んでいないのが現状。イエローリボンの意味をきちんと理解している方はあまりおらず、黄色いリボンをつけるワンちゃんの姿自体、目にする機会が少ないです。

イエローリボンをつけるワンちゃんの特徴

イエローリボンを付けるワンちゃんには、以下のような特徴があります。

  • 健康上の問題を抱えている
  • 極度に怖がりな性格
  • サポートドッグなどの訓練中
  • 社会復帰するトレーニング中

「他の人や犬に近づいてほしくない」と感じてしまう背景には、さまざまな事情が絡んでいるのです。それぞれの特徴について、詳しく解説します。

健康上の問題を抱えている

ケガや病気の治療中など、健康上の問題を理由にイエローリボンをつけることがあります。

生まれつき何らかの持病を持っている子は、他のワンちゃんとじゃれつくことで病気が悪化してしまう恐れも。むやみなスキンシップで病状の悪化を招かぬよう、そっと見守ってあげることが大切です。

極度に怖がりな性格

人と同じく、ワンちゃんも一匹一匹に個性があります。

中には極度に怖がりな性格で、初対面の人や犬に強く反応してしまう子もいます。後ろから急に声を掛けられた場合、吠えてパニック状態になってしまう可能性のあるので、黄色いリボンやグッズに気付いたら適度な距離感を保ってあげるようにしてください。

また、過去のトラウマが原因で臆病になってしまう犬もいます。

我が家の愛犬は背後からノーリードの犬に襲われたことがあり、以降グイグイじゃれに来るワンちゃんに敵意をむき出しにしがち。そのように、思いがけない事故によってイエローリボンが必要になることもあるので、多くの方に理解してもらえると幸いです。

サポートドッグなどの訓練中

犬の中には、人の日常生活を助けるサポートドッグの役割を担う子もいます。

そういった犬には、実践的な訓練が必須。人や犬にむやみに接近されて集中力が切れないよう、イエローリボンをつけている可能性が高いです。

社会復帰するトレーニング中

過去に虐待を受けた元保護犬や、子犬期の社会化が上手くできていないワンちゃんの中には、社会復帰するためにトレーニングを受けている最中の子もいます。

不用意に触ったりじゃれたりするのは、どちらにとってもケガに繋がる危険があります。飼い主さん以外の人間に近づかれると、大きなストレスを感じてしまう子もいるので十分に配慮してあげましょう。

イエローリボンをつけるワンちゃんへの接し方

もしも街中でイエローリボンをつけるワンちゃんに遭遇したら、以下のようなポイントに注意してあげてください。

  • 距離をとってそっとしておく
  • じっと見つめない

イエローリボンをつけたワンちゃんは、ストレスを感じたり、周囲を傷つけたりする恐れを回避することが可能。配慮する側もケガの予防に繋がるため、双方にとって大きなメリットとなります。

距離をとってそっとしておく

誰だって突然声を掛けられたり、触られたりすれば怖いと感じるのは当然です。何らかの事情によって、イエローリボンをつけている犬ならなおのことでしょう。

「可愛いな」と思い、近づきたくなる心理には共感できます。ただ、イエローリボンをつける意図を知っているのであれば、相手のワンちゃんと飼い主さんを思いやり、距離をとってそっとしてあげる配慮こそが何よりも大切です。

じっと見つめない

非常に怖がりな犬の場合、そばに寄らずに見つめているだけでも警戒心を抱かれることがあります。特に、正面から見られることに大きなストレスを感じてしまう子が多いようです。

愛犬にイエローリボンをつける際の注意点

イエロードッグプロジェクトにより、助けられているワンちゃんや飼い主さんは無数に存在します。ただ、単に人や犬と接するのが苦手といって、安易にイエローリボンをつける選択は良くありません

犬にとって外の世界を歩く時間は、普段関わらない人・犬とのコミュニケーション能力を養える絶好の機会。イエローリボンを装着するということは、そのチャンスを飼い主自らが奪ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

愛犬ができるだけストレスなく人間社会に対応していけるよう、最善の選択を行いましょう。

イエローリボンが購入できる場所

愛犬用のイエローリボンは、今やネット通販などで手軽に入手することが可能。中でも筆者が実際に利用してみて、「おすすめしたい」と感じたお店をご紹介します。

Yellow Ribbon Dog

先日、犬の譲渡会にあわせて開催されたマルシェに出展されていた「Yellow Ribbon Dog」さん。

さまざまな理由から《そっとしておいてほしい》ワンちゃんたちのことをもっと多くの人々に知ってもらうための活動や、イエローリボン・缶バッジなどのグッズ販売を行っている団体です。グッズはBASEやSuzuriでも販売されています。

Yellow Ribbon Dog Shopへのリンクはこちら

筆者はマルシェに直接伺い、イベント会場でイエローリボンを購入させていただきました。

スタッフのお姉さんが優しく愛犬に話しかけてくれる姿が、非常に印象的でした…!普段愛用している「うんちが臭わない袋」までおまけに付けてくださり、ありがとうございます。


購入したイエローリボンをリードに装着

早速リードに装着した時の写真。最初は警戒していたものの、すぐに落ち着いてくれました♪

リボンのデザインもとっても可愛いです。

今後日本でのイエローリボンへの理解が広まって、もっともっと大好きなお散歩が楽しめるようになったらいいな…!

#イエローリボンドッグで投稿しよう

日本人のイエローリボンドッグへの理解はまだまだ途上段階ですが、すべてのワンちゃんと飼い主さんが安心してお散歩を楽しめるような社会が実現したら嬉しいですね。

本記事を読んでイエローリボンに関心を持ってくださった方は、SNSでの発信時に「#イエローリボンドッグ」のタグ付けにご協力をお願いいたします。

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