ポメラニアンは骨折しやすい犬種

ポメラニアンは非常に足が細い犬種。飼育するうえで、骨折の危険性は常についてまわると考えた方が良いです。
実際に骨折させてしまった経験のある私が言うのも何ですが、大切な愛犬に自分の不注意で痛い思いをさせてしまうのは本当に辛いこと…。さらに治療にかかる費用や生活への影響など、飼い主への負担もかなり大きなものとなります。
今回は私の実際の体験をもとに、ポメラニアンの骨折の治療にかかる費用や治療期間の目安を解説させて頂きます。
私自身、マロン(飼育しているポメラニアンの名前です)の骨折治療期間中にネット上で辿り着いた骨折体験記などの情報のおかげでかなり不安が解消されたので、ここでまとめた内容が誰かの役に立つと良いなと思っています。
可愛いわんちゃんたちとの暮らしを充実させたものにしていくためにも、同じく足の細い犬種を飼育する飼い主様たちに目を通して頂けますと幸いです。
子犬期の骨折

愛犬・マロンが骨折したのは2021年5月。我が家に迎えてもうすぐ1か月、の頃でした。
自家用車に載せて抱っこ散歩をしに行こうとした際、窓ガラスのサイド部分の隙間に片方の前足を挟み、そのまま骨折。飼い主の不注意で、本当に情けないです…。
子犬の飼育が初めての筆者は、痛がるマロンを抱きかかえながらパニック状態に。自分も痛くてたまらないのに、飼い主も落ち着きがない状態だなんて相当不安だったろうな…、と今でも凄く反省しています。
ひとまず家族と一緒に緊急受け入れ先を探したものの、最寄の病院はどこもまだ開いていない時間。
やっとすでにオープンしている病院を見つけ出したものの、予約の方が優先ということで待ち時間が長かったです。
※初めて利用させていただく病院だったので診察料800円に加え、初診料2000円も発生しました。
その後、無事に診療を受けて前足の指2本が骨折していることが判明しました。
2つの治療方法
骨折の診断を受け、その場で勧められた治療法は以下の2つでした。それぞれのメリット、デメリットも併せてご紹介します。
①手術する
折れた骨の髄内にピンを入れ、骨がまっすぐになるまで外側から添え木+ギプスで固定。3日に1回程度通院し、ギプスを巻きなおしてもらう。骨の状態が安定したらピンを抜くという治療法。
メリット
デメリット
②手術しない
ギプスで強めに固定。ほぼ毎日通院し、ギプスにずれがないか&血管を圧迫しすぎて足先が壊死していないかを確認してもらう、という治療法。
メリット
デメリット

担当医は外科専門の女性で、手術を強く勧められました。
治療期間が短くなるというメリットはもちろん、遊び盛りの子犬期にギプスのみで治すとなると骨が曲がってくっついてしまった場合、骨折した足以外の3本の足にも負担がかかる恐れがあるというのが理由でした。
小さな身体にメスを入れたくないのが本音でしたが、リスクの多さを考えるとそうも言っていられません。骨の発達段階である今だからこそ早期の手術が重要であると説明を受け、最終的に手術をお願いすることにしました。
また、事前にインターネット上で骨折した骨の本数が2本以上だと手術を勧めているとの情報を得ていたのも決め手になりました。
手術の成功
先生の計らいのおかげで手術は早々執り行われることに。病院で1泊させ、翌日の夕方頃から2時間程度かけて髄内にピンを入れて頂きました。
※私もそうだったのですが、手術前に内金として任意の金額をその場で支払うことになる可能性が高いので前もって用意しておくと安心です。
夜になって、病院から手術成功と無事にマロンの骨の中に入るピンのサイズが見つかったとのご連絡を受けた際はとてもホッとして涙が出てしまいました。
とても親切な病院で、面会は事前連絡なしにいつでも来ていいと仰ってくださいました。ただ、その晩はまだ麻酔から覚めていないとのことだったので、翌朝面会に行くことになりました。

手術後、初めて顔を見に行った時の写真です。たった1日会わなかっただけなのに、尻尾を振って出迎えてくれるのを見てまた涙が溢れてしまいました。
それから傷口が安定するまで5日間入院した後、退院という流れに。手術は終わったものの、治療はまだまだ続くので、自宅での長いリハビリ期間を乗り越えてくれたマロンには感謝しかありません。
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