
コーヒーや緑茶の苦味のもとであるカフェイン。眠気覚ましや疲労緩和に効くとされる一方、飲みすぎると体を冷やしてしまう恐れもあるので、摂取量に注意が必要です。
そんなカフェインの含有量を抑えつつ、コーヒー特有の風味を楽しめる「カフェインレスコーヒー」が妊婦さんや冷え性の方を中心に人気を博しています。今回は、コーヒーをカフェインレスコーヒーに変えるメリットや、カフェインレスとノンカフェインとの違いについてまとめました!
カフェインレスコーヒーとは?

「カフェインレスコーヒー」とは、カフェインを大幅に取り除いたコーヒーのこと。またの名を「デカフェ」とも言います。
少量のカフェインは残っているので、コーヒー特有の風味を楽しめるとしてカフェインが苦手な方や、冷え性さんを中心に人気の高い飲み物です。
国内のカフェインレスコーヒー需要はまだまだ低いイメージがありますが、欧米ではカフェインによる健康問題への懸念から日常的に飲む方も多いです。
カフェインレスコーヒーのメリット・デメリット
普段飲んでいるコーヒーをカフェインレスコーヒーに変えることで、私たちの体にはどのような効果や影響がもたらされるのでしょうか。
カフェインの恩恵はほぼ失ってしまいますが、同時に得られるメリットもたくさん。ここでカフェインレスコーヒーのメリット・デメリットについて一緒に学んでいきましょう。
カフェインレスコーヒーのメリット
就寝前でも飲める

カフェインには脳を活性化させる働きがあり、就寝前の摂取は睡眠の質を下げると言われています。カフェインを大幅にカットしたカフェインレスコーヒーなら、その心配はほぼ不要。睡眠への影響をあまり気にせず、好きな時間に飲めるのが嬉しいです。
寝る前の飲み方として1つ注意すべきは、”温めて飲む”という点。温かい飲み物にはリラックス作用があり、疲れた体を癒してホッとした気持ちにさせてくれます。より深い睡眠に導いてくれるので、是非温かい状態で飲むようにしてください。
妊娠・授乳中でも安心

妊娠中にカフェインを摂りすぎると、流産のリスクを高めたり、胎児の成長に影響を及ぼす危険性があるとされています。
ただ、妊婦さんだってどうしてもコーヒーが飲みたくなることがありますよね。そんな時には適量のカフェインレスコーヒーを飲むようにしてください。カフェインの摂取量を抑えられるので、妊娠期間でも安心です。
母乳を通して赤ちゃんの成長を阻害しないよう、出産後もコーヒーの代用ドリンクにすることをおすすめします。
冷え性の改善

コーヒーを飲むと無性にトイレに行きたくなりませんか?それはカフェインの持つ利尿作用によるもの。体内の水分が排出されると、同時に体温も奪われて体を冷やしてしまうので、冷え性を悪化する恐れがあります。

今日、冷えに悩まされている人が多い日本。カフェインレスコーヒーを味方につけ、冷えに負けない強い体を作りましょう。
カフェインレスコーヒーのデメリット
風味が落ちる
カフェイン量が普通のコーヒーに比べ、圧倒的に少ないカフェインレスコーヒー。コーヒー特有の苦味や香りが多少落ちるのは仕方のないことですが、コーヒー好きの方は少し物足りなさを感じるかもしれません。
逆に言えば、さっぱりした後味で胃を刺激する感じがないので、カフェインに苦手意識のある方も挑戦しやすい味と言えます。
値段が高めで入手も困難
そもそも、カフェインレスコーヒーを扱っているカフェが日本には少ない印象。大手チェーン店などで扱っていることもありますが、普通のコーヒーの値段に追加料金が必要になってくるなど、価格相場がかなり高めです。
インスタント商品も展開されていますが、こちらも少し値段が張ったり、ラインナップが少なめだったりと魅力に欠ける部分がチラホラ。
そのように、手軽に飲みにくい点もデメリットに挙げられます。
カフェインレスとノンカフェインの違い

カフェインレスとノンカフェインの違いは、ずばり“カフェイン含有量”にあります。カフェインレスは少量のカフェインを含みますが、ノンカフェインは名前の通りカフェインを全く含まない(=カフェインゼロ)飲み物です。
ノンカフェインの飲み物
ノンカフェインの代表的な飲み物は、麦茶やハーブティー、タンポポコーヒー、玄米コーヒーなど。
もともとの成分にカフェインを全く含んでおらず、カフェインレス以上に誰でも安心して飲めます。体を温める効果が期待されるものもあるので、冷え性さんにも積極的に取り入れてほしいです。

こちらの記事で、タンポポコーヒーや玄米コーヒーの魅力や味わい、おすすめ商品についてもまとめているので、参考にしてみてください。
いつでも気軽にコーヒーを楽しもう

コーヒーの風味を残しつつ、カフェインを大幅にカットしたカフェインレスコーヒーは、妊婦さんや冷え性さんでも安心して楽しめる優秀なドリンクです。
値段や購入場所に困ることはありますが、カフェインの過剰摂取による体の不調を予防できるなら取り入れない手はないですね。
毎日のコーヒータイムを健康的で、より充実した時間にしましょう!
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