日本人女性の約7割は、「冷え性」による不調に悩まされているといいます。
筆者自身もその一人で、毎年冬になると手足の指先が氷のように冷たくなって、夜眠るのもひと苦労。今シーズンはとうとう霜焼けになってしまいました。
少しでも症状を緩和すべく原因を探してみたところ、実は毎日飲んでいたコーヒーに体を冷やす効果があるという事実にたどり着いたのです。それ以降、1日に飲むコーヒーの量に注意するようになってからは、少しずつ手足の冷えが改善しているように感じます。
今回は、私と同じくコーヒー好きだけれども冷え性に悩む方に向け、体を温める飲み方やコーヒーの代用になるおすすめの飲み物などをご紹介します。
コーヒーのカフェインが冷え性悪化の原因

カフェインの過剰摂取が体を冷やす
コーヒーに含まれるカフェインには、過剰摂取した場合に血管を収縮させ、体温を下げる働きがあります。
ホットコーヒーを飲むと、体が温まった感覚になりますよね。しかし、それはカフェインによって活性化された脳が興奮状態の間だけ。その後もコーヒーを飲み続けると体の熱はどんどん奪われていき、冷えやすい体質になってしまうのです。
体温を下げるカフェインの2つの作用
自律神経の乱れ
カフェインを大量に摂取すると交感神経の働きが活発になり、自律神経のバランスが崩れます。この乱れが血行を悪くする要因となって、結果的に体温が下がってしまうのです。
利尿作用
カフェインには利尿作用があるので、コーヒーを飲めば飲むほど、体内の水分が尿として体外に排出されます。それに伴って血管が収縮し、体の熱を奪うことで冷えを感じるようになります。
冷え性におすすめのコーヒーの飲み方
冷え性に良くないと分かっていても、コーヒー好きが突然カフェイン断ちをするなんて難しいですよね。
飲み過ぎはNGですが、飲み方にさえ気をつければコーヒー自体が悪なわけではありません。ここでご紹介するおすすめの飲み方を参考に、冷え対策をしながら美味しくコーヒーを召し上がってください。
シナモン+コーヒー

血管を拡張させ、血の巡りを良くするとされるシナモンは、冷え性の強い味方。習慣的に摂ることで、血液がサラサラになり、体の内側から健康に導いてくれると期待されています。
材料2つを混ぜるだけで手軽に作れるうえ、スパイシーな香りは癒し効果が絶大です。まったりしたい時にぜひ飲んでみてください。
シナモンコーヒーのレシピ
材料
- コーヒー(インスタントでもドリップでもOK) カップ1杯分
- シナモンパウダー 適量
作り方
- カップに注いだコーヒーに、シナモンパウダーを適量入れる。
- 溶けるまでよく混ぜたら完成。お好みでハチミツ、甜菜糖などを加える。
生姜+コーヒー

温活効果があるとされ、冷え性の方に人気の生姜。紅茶との組み合わせが定番ですが、意外にコーヒーとも相性抜群!インドネシアや台湾では日常的に飲まれています。
シナモンとはまた違うスパイシーさが、クセになる味わいです。飲んだそばから体がポカポカになるのを実感できます。
生姜コーヒーのレシピ
材料
- コーヒー(インスタントでもドリップでもOK) カップ1杯分
- スライスした生姜 小さめ3片(もしくはチューブタイプ小さじ1/3程度)
- ハチミツ(お好みで) 適量
作り方
- カップにコーヒー注ぎ、スライスした生姜(もしくはチューブタイプの生姜)を加える。
- 1.にハチミツを加え、溶けるまでやさしくかき混ぜたら完成。
アーモンドミルク+コーヒー

最近、大手コーヒーチェーン店でも話題の”植物性ミルク”の一種で、体を温める効果が期待される「ビタミンE」が豊富なアーモンドミルク。主張しすぎないさっぱりした味わいで、コーヒーの風味をより引き立ててくれます。
乳アレルギーや、豆乳特有の味わいに苦手意識がある方でも美味しく飲めるのが嬉しいです。
アーモンドミルクコーヒーのレシピ
材料
- コーヒー(インスタントでもドリップでもOK) カップ1杯分
- アーモンドミルク 小さじ2
- ハチミツ(お好みで) 適量
作り方
- カップに熱々のコーヒーを注ぎ、アーモンドミルクを加える。
- レンジ(500w)で30秒ほど温めたら完成。
アーモンドミルクは一度に沢山使うわけではないので、筆者の場合は飲みきりサイズをセットでお得に購入しています。
コーヒーだけでなく、紅茶に合わせたり、パンケーキに牛乳の代わりとして加えるなど、様々な用途で活用できるので、まとめ買いしておくと重宝しますよ!
コーヒーの代用におすすめのドリンク

1日にコーヒーを何倍も飲むことが習慣になっている方は、まず朝の1杯を代用の飲み物に置き換えてみましょう。人によってはカフェインの総摂取量を減らすことで、冷え性が大幅に改善される可能性も見込めます。
本項では、筆者も実際に飲んでいる代用ドリンクをご紹介するので、あなたの暮らしにも取り入れてみてください。
カフェインレスコーヒー
これまで1日に何杯もコーヒーを飲んでいたなら、少量のカフェインを摂っても満足できないかもしれませんね。
そんな時におすすめなのが、「カフェインレスコーヒー」。カフェインの量を大幅にカットしつつも風味はそのまま残るので、冷え性のコーヒー好きにはもってこいの飲み物です。
こちらの記事でカフェインレスコーヒーについて詳しくご紹介しています。併せてチェックしてみて下さい。
こちらは、筆者が何度もリピート購入しているカフェインレスコーヒーです。コーヒー特有の香りや味わいがしっかり残っており、カフェインがカットされているとは到底思いません。
タンポポコーヒー(タンポポ茶)

皆さんご存知のたんぽぽの根っこを焙煎し、粉末状にした飲み物です。
ノンカフェインなのですが、苦味が強くコーヒーにも似た味わいなので、代替品として妊婦さんにも愛用されています。

筆者は実際に飲んでみて、コーヒーよりも麦茶に近い印象を受けました。カフェインが胃を刺激する感覚がないので、ゴクゴク飲んでも後味スッキリ。
煮出して熱々の状態で頂くと、手足の指先がじんわり温まります。
玄米コーヒー

アーモンドミルクと同じビタミンEに加え、代謝アップに効果があるとされる「ビタミンB」も豊富に含む玄米。
それを焙煎し、お湯でとけば玄米コーヒーが完成します。どこか懐かしい香ばしさと強い苦味があり、ノンカフェインなのにコーヒー好きをも魅了する味わいが特徴です。
消化吸収が良いので、毎日飲んでも安心。体を芯からポカポカと温めてくれますよ。
美味しく健康的なコーヒーライフを!

コーヒー好きの冷え性には受け入れ難いですが、カフェインの過剰摂取が冷え性を悪化させるのは事実。
ただ、体を温めるとされる食材と組み合わせたり、コーヒーの代用品になる飲み物を取り入れることで、無理に我慢せずとも充実したコーヒーライフを送れるのです。
今回ご紹介したコーヒーの飲み方、代用ドリンクなどを是非一度試してみて、美味しく健康的なコーヒーとの向き合い方を見つけてみてください。
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